「切除法」によるタトゥー・刺青除去とは
切除法によるタトゥー・刺青除去は、レーザー治療の次に多用されている除去方法であり、多くの治療・手術の実績があるのが切除法(分割切除)です。わかりやすく言うと、出っ張ったほくろなど、良性腫瘍の皮膚を切除するのと施術方法は似ています。
レーザー除去のように、タトゥーを除去するまでに何度も治療を行う必要はなく、除去が完了するまでに期間が短くなる傾向があり、タトゥーを消したい人にとって大きなメリットとなります。ただし、メスにより肌を切除するので医師の腕にかかってくる部分も多くなり、慎重にクリニックや医師を選ぶ必要があります。
ここでは、切除法の治療法、メリット、注意すべきことについてご紹介しましょう。
切除法とは
切除法というのは、タトゥー・刺青がある皮膚を切除して、周りにある皮膚を縫合するものです。
クリニックによっては、トラブルが術後に発生するのを防止するために特殊な縫合を行っている場合もあります。この方法は、これまでのように、皮膚をタトゥー・刺青を取り囲むように切除して、直線的に縫合するものでなく、切除をデザインにしたがって行って、のこぎりの刃のようにギザギザにあえて縫合する極めて高い技術です。この方法で、これまでより、約3分の1程度まで切除する箇所を少なくすることができ、皮膚に対するダメージを少なくすることができます。
切除法のメリット
切除法はタトゥー・刺青のある皮膚自体を切除するため、一部の色素が残るというような場合がありません。そのため当然、レーザー除去法のように向いていない色はなく確実にタトゥー・刺青をなくしたい人にはおすすめです。
また、切除法は、切除するとタトゥー・刺青そのものを削除するためレーザーのように何度もクリニックに通う必要がなく、短期間で済むのも非常に有利な点です。レーザー除去の場合は、少しずつレーザーを照射していくため、どうしても治療が数回になり何度も病院に行く必要があります一方、切除法の場合は、小さいタトゥーだったら、わずか1回の治療で終わることもあります。(ただし、アフターケアーや経過観察のために病院へ行く場合があります。)
部位や大きさによって違ってきますが、治療にかかる時間は、最短で1時間~2時間くらいと手軽にできるのが魅力です。
ちなみに、切除法と同様に、タトゥー・刺青を少ない回数で除去する方法として剥離法があります。剥離法は、タトゥー・刺青がある皮膚を切除するのでなく削る方法で、切除法に対して1回の治療で広い範囲が除去でき、傷痕が火傷のように残る場合があります。この剥離法も除去には高い効果がありますが、削った皮膚が新しいものになるまでに時間がかかります。
一方、切除法の場合は、新しく皮膚を作るということではなく、すでにある皮膚を縫合するのみであるため、ダウンタイム(施術してから回復するまでの期間)は剥離法ほどかかりません。また、剥離法の場合は傷跡が面で残りますが、切除法の場合は傷痕が線状に残ります。そのため、切除法の傷跡は、ケアをテープ保護で行うためケアも容易になるメリットがあります。
切除法の注意すべきこと
一方で、タトゥー・刺青のサイズが大きい場合は一回の切除は難しため、複数回に分けて切除を行う必要があります。この場合、治療を行い数ヶ月の間をおいて、自然に皮膚が伸びてから次の治療を行います。また、小さいタトゥーでも、皮膚が薄い足の甲、足首などの部位では、同様に治療を複数回に分けて行う場合があります。
そして、切除法で最も注意すべきことは、皮膚を切除して縫合するので縫合した跡が残ることがあります。縫合には高い技術力が必要なため、医師(ドクター)の技術レベルによって残る傷跡も変わってくる場合があります。タトゥーを切除法で無くす場合は、治療を行ってくれる医師の実績や経歴を確認するだけでなく、縫合する方法についてもチェックし、医師とカウンセリングでしっかりと話し合いを行い最善の除去方法を検討しましょう。こうすれば、治療がより心配なく行えるのみでなく、トラブルを避けることができます。
また、クリニックによっては、傷跡ができるだけ少なくなるようなアフターケアを用意しているところもあります。アフターケアとは、皮膚のターンオーバーを促すために、皮膚の中のコラーゲンを増やしたりして、皮膚を入れ替えを促進するものです。
※この記事は切除法に関する一般的な情報です。タトゥーの種類や大きさなど個々のケースで異なる場合があります。ご自分で判断せず必ず医師のカウンセリングでタトゥーの適切な除去方法を探してください。